挫折を経験した、5年前の自分を励ます言葉

-5年前-

 

初めての恐怖を経験した。

 

挫折だった。

 

きっと、自分ならなんでもできると思っていたんだろう。

挫折を経験してからの私は、とにかく何かに怯えていた。

 

どこに行っても、緊張と恐怖がつきまとい、

旅行が好きだったのに、遠出もできなくなってしまった。

 

そんな時に現れたのは、今の主人。

 

怯えてばかりいる私に、優しく接してくれた。

 

例えば、食事をしている最中に私がトイレに行った時。

 

トイレに行っている間に、辛いピーマンを全部食べていてくれた。

 

戻ってきてからそのことに気づき、

そんなことしなくてもいいのにと思ったけど、

辛い物を食べさせたくないという彼の思いやりが、心に残ってる。

 

普通の人なら何も感じないようなところで、

私の心の中が怯えていることは、その当時は彼にはバレていなかったけど、

 

いつも彼の優しさに安心した。

 

初めての恐怖を経験して気づいたのは、何よりも

 

”安心が一番の幸せ”だと思った。

 

出会って数か月で、今の主人との結婚が決まった。

 

それでも5年くらいは、怯えるくせは治らなかったけど、

 

今やっと治ろうとしている。

 

いや、ほとんど治っているかもしれない。

 

今は、6ヵ月になったばかりの息子がいる。

 

主人と、新しい小さな家族も増えて、今は幸せいっぱいなんだ。

 

あの時の私は、まるでトンネルの中にいて、希望がなくなり、

 

路頭に迷っていた。

 

でも、当時の私にこんな言葉をかけてあげたい。

 

大丈夫だよ、焦らなくていいんだよ。

 

人生には、そういう時があるもんだ。

 

全部うまくいってたら、何が幸せかなんてわからない。

 

辛いことを経験するから、幸せが浮き彫りになって出てくるもんだよ。

 

「いつ幸せになるの?いつ乗り越えられるのかわからない!」

 

と嘆くかもしれないね。

 

でも大丈夫。

 

5年後に出会う助産師さんが言ってた言葉なんだけど、

 

「意味のないことなんてない。闇が深ければ深いほど、光は強くなる」

 

て言ってたんだ。光と闇は、セットみたいなものなのかなと思う。

 

今あなたが辛いと思っているなら、それはラッキーだね!!

 

この後、うんと幸せがくるから、楽しみに待っているといい。

 

それまで何をするべきか知りたい?

 

そうだな、その時が来るまで何をするべきか、教えてあげよう。

 

まず、嫌だな、やりたくないな、と思うことはそんなに無理してしなくてもいいよ。

 

他の誰かや、過去の自分と比べる必要は一切ないから、安心して

 

どんな小さなことでもいい、何かできること、なんでもいいから、

楽しいと思えることを探してみたり、何かを勉強してみたらいいと思う。

 

きっとそのうち新しい道も開けてくるから。気長に今できることを、楽しめばいい。

 

先のことなんて、今は見えなくてもいい、

 

ここからがスタートなんだ。

 

大丈夫、今のままの自分でいいんだよ。

 

大丈夫。